T2K実験がトップ10にランクイン!

1月 18, 2012

イギリス物理学会が発行する「Physics World」誌において、T2K実験の結果が、2011年の物理学におけるブレークスルー・トップ10にランクインしました。ここで述べているように、T2K実験において、ミューニュートリノが電子ニュートリノへ振動した兆候を世界で初めて捉えたことが、その評価の理由です。もしそのような振動が無かった場合、スーパーカミオカンデ(T2K実験の後置検出器)で観測される電子ニュートリノ事象の期待値が1.5であったのに対し、実際には6事象が観測されました。この結果は、ミューニュートリノが電子ニュートリノに振動した兆候を示していますが、まだ確定的ではありません。T2K実験では2012年もさらにデータを収集して、これらのニュートリノ振動が本当に起こっていることを確証させたいと考えています。