T2K実験

T2K(Tokai to Kamioka)実験は、ニュートリノが飛行中どのように変化するか(ニュートリノ振動)を研究するために設計されたニュートリノ振動実験です。茨城県那珂郡東海村にあるJ-PARC(大強度陽子加速器施設)内で、大強度のミューニュートリノが生成され、295km離れた岐阜県飛騨市神岡町の山中にあるニュートリノ検出器スーパーカミオカンデに打ち込まれます。ニュートリノビームはJ-PARCのサイトを離れる前に前置検出器(ND280)で一度測定され、そして再びスーパーカミオカンデで強度と世代の変化を測定することによって、ニュートリノの性質を調べます。

Map showing J-PARC and Super-K

T2Kにおける科学的目的

  • ミューニュートリノから電子ニュートリノへ変化する出現事象の発見 (未知の混合角θ13の確認)
  • ミューニュートリノ消失の振動パラメータの精密測定
  • 中性カレント事象観測によるミューオンニュートリノ欠損におけるステライル成分の探索
  • ニュートリノ-原子核反応断面積の高精度測定に対する世界をリードする貢献